【転職やMBA留学に1年たっても動けない社会人の共通点】東大院で脳科学を研究した坂下絵美が見つけた「決められない脳のクセ」3つ!

Emi Sakashita
α事務局
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転職サイトを1年眺めても動けない30代の共通点。東大院で脳科学を研究した坂下絵美が見つけた「決められない脳のクセ」3つ

こんにちは、アルファアドバイザーズの坂下絵美です!

最近、社会人の方からこんなご相談が毎日のように届きます。

「今のままでいいのか、ずっとモヤモヤしている」
「年収を上げたい。でも転職すべきなのか分からない」
「MBAを取った方がいいのは分かっている。でも1年以上、何も動けていない」

お話を伺っていて気づくのは、悩みが大きい方ほど動けないわけではない、ということです。動けない方には、もっとはっきりした共通点があります。今日はその共通点と、私が東京大学大学院の脳科学とコロンビア大学教育大学院の臨床心理学の研究を通して見えてきた「決められない脳のクセ」についてお話しします。

悩みが大きいのではない。「現在地」が分かっていない

ご相談に来られる方は、皆さん本当に優秀です。商社、メーカー、金融、コンサル、外資系企業。学歴も職歴もしっかりしていて、情報収集も熱心です。それなのに、1年、2年と同じ場所で止まっている。なぜでしょうか。

典型的なケースを3つ挙げます。いずれも、ご相談でよくお会いする「型」を匿名化したものです。

・28歳、大手商社勤務のAさん。海外MBAに行きたい気持ちは3年前からあります。GMATの参考書は買いました。留学エージェントの説明会にも2回行きました。でも出願はしていません。「今のポジションを捨てるのが怖い」と言いながら、転職サイトにも登録しています
・32歳、メーカー勤務のBさん。転職エージェントに3社登録しました。毎週スカウトメールが届きます。年収600万円から800万円に上げたい。でも応募はゼロです。「本当に自分が向いている業界が分からないので、応募先が絞れない」とおっしゃいます
・35歳、外資系IT勤務のCさん。社内で昇進の話もあり、同時に起業の構想もあり、知人からはPEファンドへの転職も勧められています。選択肢が多すぎて、逆に1年以上動けていません

3人に共通しているのは、動いていないことではありません。転職サイトを見る、エージェントに登録する、MBAの情報を集める。むしろ、たくさん動いています。

共通しているのは、自分の「現在地」が分かっていないことです。自分の強みは何か、どの方向に向いているのか、市場の中で今どの位置にいるのか。ここが曖昧なまま情報だけを集めると、集めるほど選択肢が増え、増えるほど決められなくなります。動いているのに前に進まない原因は、ほとんどここにあります。

優秀なのに動けない人を止めている「脳のクセ」3つ

では、なぜ現在地を見ずに情報収集に走ってしまうのでしょうか。私は東京大学大学院薬学系研究科で海馬の神経回路を研究し、その後コロンビア大学教育大学院で臨床心理学を学びました。その視点から見ると、動けない方の多くに共通する「脳のクセ」が3つあります。

ここで大切なのは、これは性格ではなく、クセだということです。性格は変わりにくいものですが、クセは気づけば変えられます。実際、ここに気づいただけで動き出す方がとても多いのです。

クセ1:損失に過敏な脳が、「現状維持」を最も安全だと錯覚する

人間の脳は、得ることよりも失うことに強く反応します。転職すれば今の年収や人間関係を失うかもしれない。MBAに行けば2年分のキャリアと数千万円の機会費用を失うかもしれない。この「失うかもしれない」が先に立つと、脳は現状維持を自動的に選びます。

ところが、現状維持にもコストがあります。転職サイトを眺め続けた1年は、戻ってきません。「動かない」という選択も、実は毎日している選択なのです。このクセに気づくと、「残る」のか「残っているだけ」なのかを区別できるようになります。

クセ2:情報を集めること自体が「進んだ気持ち」をつくる

MBAの情報を集める。転職エージェントに登録する。スカウトメールを読む。こうした行動は脳にとって「前に進んでいる」という手応えを生みます。実際には判断が1ミリも進んでいなくても、です。

情報収集が悪いのではありません。ただ、現在地が決まっていない状態での情報収集は、地図を持たずにガイドブックだけを読み続けるようなものです。読めば読むほど行きたい場所は増え、どこに行くかは決まりません。

クセ3:「正解は1つ」と思い込み、比べる前に止まる

転職か、残留か、MBAか、起業か。どれかひとつが正解で、それを外したら終わり。こう考える方が本当に多いです。

でも、キャリアの選択肢は本来、同じ土俵に並べて比べるものです。比べる前に「間違えたくない」という気持ちが先に立つと、脳は比較そのものを避けます。結果として、どれも選べないまま時間だけが過ぎていきます。

なぜ、相談しても答えが出ないのか。相談先で答えは最初から決まっている

「自分一人では決められないから、プロに相談しよう」と考える方も多いです。これは正しい判断です。ただ、どこに相談するかで、出てくる答えは最初から決まってしまいます。

・転職エージェントは、手元にある求人から話が始まります。だから答えは「転職しましょう」になりやすい
・留学エージェントやMBA予備校は、出願とスコアから話が始まります。だから答えは「留学しましょう」になりやすい
・無料の適職診断ツールは、タイプ名と一般的な解説が出て終わります
・キャリアコーチングは気持ちの整理はできますが、行き先は自分で探すことになります

それぞれの専門としては正しいのです。でも「そもそも自分は転職すべきなのか、MBAなのか、今の会社で昇進を狙うべきなのか」という手前の問いには、構造上答えにくいのです。

アルファアドバイザーズは18年以上、8万名以上の方を支援し、外資系企業への転職、MBA留学、起業のすべてを見てきました。だからこそ、転職、残留、MBA、起業を同じ土俵に並べて比べられます。そして、「今は動かない」という答えも、根拠があれば立派な結論です。大切なのは動くことではなく、根拠を持って決めることです。

キャリアの迷いは、学生時代の「選び方のクセ」とつながっている

もうひとつ、私が多くの方を見てきて確信していることがあります。今のキャリアの迷いは、学生時代からの選び方、頑張り方のクセとつながっていることが本当に多いのです。

私はアルファジーニアスとアルファ塾で0歳から20歳までのお子様を、社会人向けには転職、MBA留学、起業のご相談を、同時に見ています。進学塾は合格まで、転職エージェントは入社までしか見ません。でも人生を通して見ていると、「偏差値で志望校を決めた人が、年収で転職先を決めて迷う」「親の期待で学部を選んだ人が、周囲の評価で転職先を選んで動けなくなる」といったつながりがはっきり見えてきます。

私自身、親も親戚も大卒のいない家庭に育ちました。中学で英語が学年最下位になり、毎日続けて翌年には学年1位になりました。「夢中は努力の後に来る」。これは私の実体験です。才能は最初からあるものではなく、スイッチが入って伸びるものです。そしてそのスイッチは、社会人になってからでも入ります。30代でも、40代でも、遅すぎることはありません。

現在地が分かると、次の一歩は自然に決まる

では、現在地が分かると何が変わるのでしょうか。

ひとつは、キャリアアンカー(仕事で何を一番大切にしているか)がはっきりすることです。年収なのか、専門性なのか、裁量なのか、安定なのか、社会への貢献なのか。これが見えると、転職、残留、MBA、起業のどれが自分の軸に合うのかを、同じ物差しで比べられます。

もうひとつは、「なぜ動けなかったのか」が言葉になることです。先ほどの3つのクセのどれが自分を止めていたのかが分かると、止まっていた理由ごと解消できます。

先ほどのAさんのような方は、「失うもの」ではなく「MBAで得たい役割」を言語化したところで出願に踏み切る方が多いです。Bさんのような方は、業界を絞る前に強みを特定することで、応募先が3社に絞れます。Cさんのような方は、3つの選択肢を同じ土俵で比べると、意外と「あと2年は社内で昇進を取りにいく」が最も合理的だったりします。

転職サイトを眺める1年と、現在地を知って動く1週間。どちらがあなたのキャリアを前に進めるでしょうか。

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1週間後に手元に残るのは、診断結果の紙ではありません。転職するのか、残るのか。MBAに行くのか、起業するのか。その判断の根拠です。

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アルファアドバイザーズ
坂下絵美

2026/10/15 14:46:59
Emi Sakashita
α事務局

著者プロフィール

アルファ代表TJプロフィール
TJ:住友商事株式会社(主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事(NY)における研修生として選抜(最年少)住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜)シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学(ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻)。シカゴ大学日本人会(The University of Chicago Japanese Association)ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行(その後毎年恒例となる)。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務(メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達(IPO含む)サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。)経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル/FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。

坂下絵美(Emi Sakashita)
女子学院卒業後、東京大学に現役進学、東京大学薬学部・東京大学大学院薬学系研究科にて、脳機能・記憶・うつ等(海馬)の研究に従事。卒業後は製薬系企業での抗うつ薬等中枢神経系の新薬開発に従事。コロンビア大学大学院(臨床心理学専攻)にて認知行動療法や発達心理学等、うつや引きこもりに関する研究に従事。アルファ・アドバイザーズCOO、また脳科学、臨床心理学に基づくオンラインサポート「メンタルラボ」代表も務める。
幼少期には公文式で4学年先以上、小学校入学前に小学校4年までの算数をマスター、中学受験でも最高効率の勉強方法により最小の勉強時間(受験前日までテレビ鑑賞を満喫)で女子学院に合格、大学時代も塾講師、家庭教師として30名以上の生徒を御三家合格に導く指導力を持つ。東京大学で研究した脳機能・記憶のメカニズムをベースに、製薬企業では抗うつ薬の開発に携わり、さらにコロンビア大学大学院で臨床心理学を学び、認知行動療法や発達心理学の知見を深めている。脳科学と心理学の知見を活かし、一人ひとりの学習スタイルに合わせたパーソナライズされたプログラムを提供。まさにあなたの知能と思考、可能性を最大化する「学びのパートナー。」「最速で最高の結果を出す効率的な学び方」についてアルファ受講生から高い評価を得ている。

2026/10/15 14:47:09

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