あなたの脳、こうなっていませんか?出世と年収を止める「妥協脳」26のクセ
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あなたの脳、こうなっていませんか?出世と年収を止める「妥協脳」26のクセ
皆さん、こんにちは。アルファアドバイザーズCOOの坂下です。
東京大学大学院薬学系研究科で脳科学(海馬)を研究、コロンビア大学教育大学院で学びました。現在はアルファアドバイザーズで、皆さんのキャリア戦略・転職・受験を統括しています。
人の1日の行動のうち、約45%は、ほぼ毎日、同じ場所で繰り返される「習慣」です。
そして、給与が1,000万円を超える人は、1年を通じて勤務した給与所得者の6.2%、2,000万円を超える人は0.6%です(国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」)。
この二つの数字は、私の中ではつながっています。
あなたの年収と椅子を決めているのは、能力ではありません。考えずに繰り返している、判断の「クセ」です。
頑張っているはずなのに、何かいつももらいが少ないなあ。
同僚ばかりいい思いをしているなあ。
上司は自分の頑張りをわかってくれていない!
そんなふうに感じるあなたは、知らず知らずのうちに、以下の見えない理由で損をしているのかも。
自分を変えて、出世も年収アップも、周りから評価されまくるビジネスマンになるチャンスとして、この記事を書きます。
評価されない理由は、あなたには見えない
私は18年以上、8万人を超える方々のキャリアを見てきました。その中で、評価されない人、稼げない人に共通していたのは、能力不足でも、努力不足でも、性格の悪さでもありませんでした。
共通していたのは、本人が「自分は違う」と思っていることです。
これには、脳科学的な理由があります。神経科学者Graybielの総説(2008)が示すとおり、繰り返された行動は、脳の奥にある基底核という部位に「ひとまとまり」として格納され、意識的な判断——熟慮——をほとんど介さずに実行されるようになります。省エネのための、脳の優秀な仕組みです。
問題は、この自動運転が、行動だけでなく「判断」にも起きることです。褒められたら反射で否定する。頼まれたら反射で引き受ける。指摘されたら反射で「でも」と言う。一つひとつは小さな反射ですが、10年繰り返せば、それがあなたの評価と年収になります。
そして自動運転の最大の特徴は、本人に見えないことです。Woodらの日記研究では、習慣的な行動をしている最中、人の思考は行動から離れていることが多かったのです。つまり、自分が何をしているか、意識は見ていない。見えないものは、直せません。
だから今日は、外から見える形にします。私はこれを、まとめて「妥協脳」と呼んでいます。対になるのが、決めて、人を動かして、成果と信頼で稼ぐ「シゴデキ脳」です。26のクセを、5つのカテゴリーに分けました。読みながら、当てはまるものを数えてください。できれば、上司や同僚にも見せてください。「これ、あなたです」と言われた項目こそ、あなたが一番気づいていない自動運転です。
一つ添えておきます。45%という数字は米国の学生を対象にした日記研究のものであり、日本の社会人でそのまま同じとは限りません。ただ、自動運転が本人に見えないという構造は、国や年齢を問いません。
【お金】収入が上がらない5つの脳
脳の報酬系は、遠い将来の大きな報酬より、目の前の報酬を大きく見積もりがちです(時間割引)。お金の妥協脳は、この初期設定が、大人になっても放置された状態です。
1. ケチケチ脳
→ お金を「減るもの」としか見ていないので、自己投資も、人への投資もできません。稼ぐ人は、お金で時間と信頼を買っています。小さく守って、大きく失う脳です。
2. 受け取れない脳
→ 受け取れない人は、評価もチャンスも報酬も受け取れません。年収は「稼ぐ力」より「受け取る器」で決まります。
3. お金=汚い脳
→ 無意識でお金を遠ざけている人のところに、お金は来ません。
4. 損得脳(テイカー脳)
→ 偉くなる人は「先に与える人」です。損得で動く人は信頼残高がゼロのままなので、いざという時に、誰も引き上げてくれません。
5. 今月脳(短期脳)
→ 年収500万円と1,500万円の差は、能力より「時間軸の長さ」です。
【人間関係】偉くなれない6つの脳
脳は、拒絶されることを、身体の痛みの「つらさ」と重なる回路で処理します(Eisenberger et al., 2003)。そして、自分に見えているものは相手にも見えていると思い込みます(知識の呪い)。人間関係の妥協脳は、この二つから生まれます。
6. 自分勝手脳
→ 課長までは、個人プレーで行けます。その上は、「人が動いてくれる人」しか行けません。
7. 相手不在脳
→ 出世は、「上司の仕事を楽にした人」から順番に決まります。相手の頭の中が見えない人は、優秀でも引き上げられません。
8. いい人脳(嫌われたくない脳)
→ 嫌われない、は、選ばれない、と同じです。偉くなる人は、嫌われる覚悟で決めています。
9. 正論脳
→ 仕事は「正しいか」ではなく「人が動くか」で決まります。正論で人を殴る人に、部下はつきません。
10. 比較脳
→ 比較に使ったエネルギーは、全部、あなたの成長から引かれています。
11. でもだって脳
→ 指摘を受け取れない人は、人から推してもらえません。偉くなる人の最大の武器は、「素直さ」です。
【仕事の進め方】パフォーマンスが出ない6つの脳
計画し、決め、感情を抑え、全体を見る。これは前頭前野の仕事です。仕事の妥協脳は、前頭前野が運転席を降りて、目先の反射に任せている状態です。
12. 完璧主義脳(細かいこと気にしすぎ脳)
→ ビジネスは、スピード×修正回数です。完璧を待つ人は「遅い人」というラベルで終わります。
13. 抱え込み脳(自分でやった方が早い脳)
→ プレイヤーとして優秀でも、「任せられない人」は上に上がれません。年収が「自分1人の限界」で頭打ちになります。
14. 指示待ち脳(決められない脳)
→ 決める人が偉くなります。決めない人は、何年経っても「作業する人」です。
15. 視野狭窄脳(自分の仕事しか見えない脳)
→ 経営目線のない人に、経営は任されません。「自分の枠の外」を見始めた瞬間から、昇進が始まります。
16. 感情ジャック脳
→ 感情に振り回される人に、大きな仕事は任せられません。感情のコントロールは、そのまま信頼残高です。
17. ゴールなし脳(なんとなく脳)
→ 行き先のない船は、どこにも着きません。パフォーマンスは、目的地の解像度に比例します。
【自己イメージ】自分で自分を止める4つの脳
扁桃体は、失敗・拒絶・目立つことを「脅威」として処理しがちです。自己イメージの妥協脳は、この警報を「冷静な自己評価」だと思い込んでいる状態です。
18. 遠慮脳(私なんて脳)
→ 自分を安売りしている人を、他人が高く買うことはありません。年収は、自己評価に収束します。
19. 被害者脳
→ 責任を外に置いた瞬間、成長が止まります。環境のせいにする人を昇進させる会社は、ありません。
20. 減点恐怖脳
→ 減点されないように生きた人は、加点もされません。減点ゼロの評価は、「印象に残らない人」と同じです。
21. 我慢脳(耐えれば報われる脳)
→ 我慢は評価されません。成果が評価されます。耐えている間に、動いた人が上に行きました。
【行動】変われない5つの脳
繰り返した行動は、基底核に「自動運転」として格納されます。行動の妥協脳は、「変わりたい」という前頭前野の意思を、基底核の自動運転が毎日上書きしている状態です。
22. 先延ばし脳(ノウハウコレクター脳)
→ 知っているのにやらない人と、知らない人の年収は、同じです。差は「知っているか」ではなく「やったか」だけです。
23. 現状維持脳
→ 現状維持は、現状維持になりません。周りが動いている中で止まっていれば、相対的には下がっています。
24. 言い訳脳
→ 言い訳がうまい人は、言い訳がうまいまま、10年経ちます。
25. 知ったかぶり脳(学べない脳)
→ 「知らない」と言える人だけが、一生伸び続けます。
26. 近道脳(楽して変わりたい脳)
→ 近道を探し続ける人が、一番遠回りしています。
採点——いくつ当てはまりましたか
0〜4個。 シゴデキ脳が運転席に座っています。ただし、自分で気づけていない項目がある可能性が高いです。上司や同僚に「私、どれ?」と聞いてみてください。答えが返ってきたら、それが本当の点数です。
5〜9個。 妥協脳の芽があります。今は困っていないはずです。困っていないから、放置します。放置した人が、3年後に「評価されない理由がわからない人」になります。
10〜15個。 妥協脳が、運転席に座っています。今のあなたの年収と椅子は、能力ではなく、この脳が決めています。逆に言えば、能力はまだ、ほとんど使われていません。
16個以上。 厳しいことを言います。あなたの能力は、今の職場で、ほぼ発揮されていません。でも、この記事で一番伸びしろが大きいのは、あなたです。当てはまった自動運転を一つ止めるたびに、周りの見る目が変わります。
本当に怖いのは、当てはまった数ではない
ここまで読んで、正直に数えた方は、5個から12個あたりに集まると思います。でも、私が18年以上見てきた中で、本当に怖いのは数ではありません。
自分では「当てはまらない」と思った項目のうち、周りの人が「あなたのことだ」と思っている項目です。
これが、自動運転の正体です。「でもだって脳」の人は、「自分は素直だ」と思っています。「正論脳」の人は、「自分は論理的なだけだ」と思っています。「相手不在脳」の人は、「自分は丁寧に説明している」と思っています。本人の頭の中では、全部、正しい行動として処理されています。だから、直らないのです。
自動運転は、外から止めるしかありません。
脳は、書き換えられる。ただし、一度の決意では変わらない
「よし、明日から変わろう」と思った方に、研究データからお伝えします。それでは、変わりません。
Lallyら(2010)が、新しい行動が「考えなくてもできる」状態になるまでの日数をモデルで推定したところ、中央値は66日でした。個人差は大きく、18日で定着した人もいれば、254日かかると推定された人もいます。一度の決意で変われないのは、意志が弱いからではありません。習慣の回路は、反復によって少しずつしか書き換わらないものだからです。
ただし、同じ研究にはもう一つ、大事な結果があります。1日サボっても、定着にはほとんど影響しませんでした。 完璧に続ける必要はない。続けることに戻ればいい。完璧主義脳の方にこそ、覚えておいてほしい事実です。
大人の脳が、経験によって物理的に変わることは、ロンドンのタクシー運転手の海馬の後部が、運転手歴が長い人ほど大きかった研究(Maguire et al., 2000)をはじめ、繰り返し確認されています。あなたが今持っているクセも、繰り返しで作られたものです。作られたものは、作り直せます。
脳改革プログラムでやること
私がアルファでお伝えしているのは、根性で自分を変えることではありません。妥協脳の自動運転を、外から止めて、シゴデキ脳の回路に書き換えることです。
一つ、診断。 26のうち、あなたの年収と評価を実際に止めている「本丸」の回路を特定します。全部を直す必要はありません。多くの場合、本丸は2つか3つで、しかも本人が「当てはまらない」と思っていた項目です。
二つ、書き換え。 反射が出る場面を特定し、前頭前野が先に動く「型」を作ります。「褒められたら、まず『ありがとうございます』と受け取る」「指摘されたら、まず『具体的には?』と聞く」。小さな型ですが、これが自動運転の割り込みになります。
三つ、反復と出口。 66日前後の反復を、一人で続けきれる人は多くありません。だから伴走します。そして、実力と方向性が揃った方には、私たちは自分たちの名前で、外資投資銀行・PEファンド・アセットマネジメント・総合商社へレコメンドします。18年以上、8万人以上の支援で築いてきた出口です。
入口は、アルファのキャリア戦略セッション(48,000円)です。あなたの26項目を一緒に見て、本丸の回路を特定し、長期ゴールから逆算した次の一手まで組み立てます。これがそのまま、最初の脳改革のトレーニングになります。
評価されないのも、稼げないのも、能力のせいではありません。考えずに繰り返している、判断のクセのせいです。そして、クセは、書き換えられます。
まずアルファに来て、あなたの自動運転を、一緒に止めるところから始めませんか。
今すぐアルファに相談だ!
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執筆者プロフィール
脳科学パート:坂下絵美(アルファアドバイザーズCOO)
女子学院→東京大学理科二類現役合格→東京大学大学院薬学系研究科(脳科学・海馬)→コロンビア大学教育大学院。18年以上にわたり8万人以上の勉強・受験・キャリアを支援してきた、日本最強の勉強・受験・キャリアアドバイザー。
キャリアパート監修:入住 壽彦(アルファアドバイザーズ代表)
住友商事→シカゴ大学Booth MBA→ゴールドマン・サックスIBD→アルファアドバイザーズ創業。
出典