不安で動いても、不安しか手に入らない。不安からの行動でキャリアが詰む理由とは?

Emi Sakashita
α事務局

坂下絵美です。東大で脳科学研究(海馬・扁桃体研究)、コロンビア大学で臨床心理学。今はアルファ・アドバイザーズCOOとして、年間8,000名以上のキャリアとメンタルを見ています。

今日は、きれいごと抜きで本質だけ書きます。

あなたを動かしているのは「希望」か、「不安」か

転職サイトを開く。MBA情報を検索する。朝活を始める。ビジネス書を買う。

それ、何のためにやっていますか?

「成長したいから」「キャリアアップしたいから」そう答える人がほとんどです。でも私は8,000人以上のキャリア相談を受けてきて、はっきり言えることがあります。

その行動の9割は、不安が動かしている。

「このままじゃまずい」「周りに置いていかれる」「年齢的にもう後がない」「コンプレックスを抜け出したい」

この焦りに突き動かされて行動しているとき、あなたの脳では扁桃体が恐怖シグナルを出し続けています。コルチゾール(ストレスホルモン)が慢性的に分泌され、前頭前皮質(=冷静に戦略を立てるための脳の司令塔)の機能が低下している状態です。

つまり、不安で動いているとき、あなたの脳は最も判断力が落ちた状態で人生の重要な意思決定をしようとしているのですね。

転職先を間違える。
焦って起業して資金を溶かす。
安易にリターンのないMBAの学校(国内とか)にいってしまう。

不安のエンジンで走った先にあるのは、さらに大きな不安です。

2026/04/07 14:03:04
Emi Sakashita
α事務局

不安のエンジンが「最初の一歩」なのは悪いことじゃない

ここで誤解しないでほしいのは、不安を感じていること自体は問題ではないということです。

むしろ「このままでいいのか」と感じているあなたの脳は、正常に機能しています。現状に違和感を覚えるのは、あなたの前頭前皮質が「今のままでは長期的に最適ではない」と正しくシグナルを出しているということだから。

不安は、エンジンの「起動」には使えます。

問題は、そのまま不安をメインエンジンとして走り続けることです。

起動には使っていい。でも、どこかで必ずエンジンを載せ替えないといけない。不安から、希望へ。恐怖から、ミッションへ。「逃げたい」から、「これがやりたい」へ。

この転換ができるかどうかが、キャリアで圧勝する人とそうでない人の、たったひとつの分岐点です。

エンジンの載せ替えは「脳の回路」の問題

脳科学的に言うと、この転換は扁桃体ベースの意思決定から、前頭前皮質ベースの意思決定へのシフトです。

扁桃体ベース:「失敗したくない」「恥をかきたくない」「取り残されたくない」→ 回避行動

前頭前皮質ベース:「自分はこれを実現したい」「これが自分のミッションだ」→ 接近行動

同じ「転職する」という行動でも、脳の中でどちらの回路が主導しているかで、結果がまるで変わります。

回避行動で選んだ転職先は、「今よりマシ」が基準になるから、半年で同じ不満が出る。接近行動で選んだ転職先は、「これがやりたい」が基準になるから、困難があっても脳がエネルギーを生み出し続ける。

報酬予測という仕組みです。脳は「今やっていること」自体ではなく、「その先にある報酬の予測」に基づいてドーパミンを分泌する。ミッションが明確な人の脳は、困難な状況でもドーパミンを出せる。だから同じハードワークでも燃え尽きない。

逆に、不安で走っている人の脳はコルチゾールを出し続ける。どれだけ頑張っても報酬感がないから、いつか必ずガス欠を起こします。

「やりたいこと」が見つからない人へ

ここで「でも、やりたいことなんてわからない」と思った人がいるはずです。

正直に言います。それは当たり前です。

不安のエンジンで走り続けている状態では、前頭前皮質の機能が低下しているので、「自分が本当に何を望んでいるか」を考える脳のリソースが物理的に足りていない。やりたいことが見つからないのは、あなたの人間としての深みが足りないからではなく、脳が「生存モード」に入っていて「探索モード」に切り替わっていないだけです。

私たちが17年間、80,000名以上を見てきた経験から断言できることがあります。

「やりたいことがわからない」と言って相談に来た人で、本当にやりたいことがなかった人は一人もいません。

全員、持っていました。ただ、不安と忙しさの中で脳がそれを認知できない状態になっていただけなのです。
やりたいことが分からない場合、やりたくないことを抱えすぎているか、「外からの評価に頼って」自分の判断軸を失っているか、このどちらかです。

子供の頃、誰とも比較などないころは興味があること、好きなこと、それなんの意味あるの。。?ってことに夢中にもなっていたはずです。

一人で「エンジンの載せ替え」をやるのは、かなり難しい

もうひとつ、正直に言わせてください。

不安のエンジンから希望のエンジンへの転換を、一人でやるのは非常に難しいです。

なぜなら、不安ベースの思考パターンは自動的に起動するから。自分が不安で動いていることに、自分では気づけない。「いや、自分はちゃんと考えて行動している」と思っている人ほど、実は扁桃体に支配されていることが多い。

これは能力の問題ではありません。脳の構造の問題です。自分の脳の状態を、自分の脳だけでモニタリングすることには原理的な限界がある。

だからこそ、外部の視点が必要になります。

弊社代表のTJ(入住壽彦)は商社からシカゴ大学MBA、ゴールドマン・サックスIBDを経て起業し、17年間キャリア支援の最前線に立ち続けてきた人間です。ビジネスの現場で何が起き、どんな人間が勝ち、どんな判断が人生を変えるかを、理論ではなく実体験として知っている。

そして私は脳科学と臨床心理学の訓練を受けた人間として、あなたの脳の中で今何が起きているのかを特定し、エンジンの載せ替えを設計するサポートをしています。

キャリア戦略の実践知と、脳科学によるメンタル設計。

この両方がなければ、本当の意味でのキャリアの転換は起きません。片方だけでは足りない。戦略だけでは心が折れる。メンタルだけでは方向が定まらない。

不安のまま走り続けるか、ここで立ち止まるか

最後にもう一度、はっきり言います。

不安のエンジンで走り続けて、うまくいった人を私は知りません。

不安は起動には使える。でもメインエンジンにしてはいけない。どこかで「自分は何のために働くのか」「自分のミッションは何か」に転換しないと、あなたは確実に壊れます。身体か、心か、人間関係か、何かが必ず壊れる。

でも、その転換は正しいやり方を知れば、必ずできます。脳は大人になってからでも回路を書き換えられる。これは希望的観測ではなく、神経可塑性という科学的事実です。

いま「このままじゃまずい」と感じているなら、それはあなたの脳が変化を求めているサインです。

そのサインを、また不安の燃料にするのか。それとも、本当の転換点にするのか。

選ぶのはあなたです。でも、一人で抱える必要はありません。

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坂下絵美
女子学院→東京大学薬学部→東京大学薬学系研究科(池谷研究室・脳科学/海馬研究)→コロンビア大学教育大学院(臨床心理学)。アルファ・アドバイザーズCOO(2020年〜)。累計8,000名以上のキャリア・メンタルサポート実績。脳科学 × キャリア戦略で「圧勝する脳」を作る個別指導を実施中。

2026/04/07 14:03:10

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