【ヘッジファンド就職徹底解説】Jane Street香港インターンで世界基準のキャリアを掴む方法

こんにちは、アルファカレッジ代表のTJです！
ボスキャリオンラインで採用が解禁され、ヘッジファンド就職を狙う方にとっていよいよ勝負のシーズンが始まりました。

なかでも注目は、Jane Street Asia Limited（香港）のSales & Trading Internship（2026年5月〜8月）。応募の締切は10月10日までとなっており、一部では早期クローズの動きも出ています。今動ける人に、チャンスは確実に回ってきます。

ヘッジファンドは、高年収・グローバル・データドリブンという三拍子がそろい、外銀やコンサル以上に人気が加速しています。
今回は、ヘッジファンド就職を狙う方にとってなぜこのインターンが重要なのか、どのような内容なのかを詳しく解説します。

Jane Streetとは？世界トップのクオンツ・ヘッジファンドの正体

Jane Streetは、世界有数のクオンツ・トレーディング企業です。数学・アルゴリズムを駆使した取引戦略で知られ、金融市場の流動性を支える役割を担っています。

特に若手育成に力を入れており、インターンシップから本選考に直結するケースも多いのが特徴です。世界トップクラスの頭脳が集まる環境で学べる経験は、ヘッジファンド就職を狙う人にとって唯一無二のチャンスといえます。

Jane Street Sales & Trading Internship（香港）概要【2026年5月〜8月】

今回募集されているのは、Sales & Trading Internshipです。

・締切：2025年10月10日
・期間：2026年5月〜8月（10〜12週間、香港開催）
・待遇：競争力ある給与＋往復フライト＋宿泊提供
・業務内容：セールス・セールストレーダーと共に、機関投資家向けのトレーディング業務を学ぶ。クライアント対応やアセットクラスごとの取引ニーズを理解する実務中心のプログラム
・教育要素：社内クラス、ゲスト講義、メンター制度、ソーシャルイベント

実際のプロジェクトに取り組みながらメンターの指導を受けられるのが大きな特徴です。もちろんこのインターンは選考の一環であり、内定を得るためには必要なプロセスです。

Jane Streetインターンの応募条件と求められる人物像【英語力・数理スキル】

応募条件は比較的シンプルですが、倍率が非常に高いことを踏まえると、徹底した準備が必要です。

・学士または修士課程に在籍中（専攻は不問）
・英語流暢必須、日本語・韓国語・マレー語ができればプラス
・数字や分析に強く、論理的思考ができる
・Excel習熟、VBA/SQL/Pythonを学ぶ意欲
・対人スキルやクライアント志向も重視

「金融専攻でなくても挑戦できる」一方で、学力・思考力・コミュニケーション力が総合的に試されるプログラムです。

Jane Streetインターンの選考プロセスと対策【書類・面接・必須準備】

公式サイトからオンライン応募が可能で、選考は以下の流れが想定されます。

1. 書類選考：学歴・経験・エッセイの完成度が重要
2. 面接・テスト：論理力・数理的思考・市場理解を問う質問
3. 最終選考：クライアント志向・カルチャーフィットの確認

準備のポイントは以下の通りです。
・定量的な問題解決力を磨く（Excel、プログラミング、数理）
・金融市場への興味を具体的に語れるようにする
・グローバルな環境での協働経験やリーダーシップをストーリー化する

Jane Streetの面接とは？出題内容・求められる力・突破のコツ

Jane Streetの面接は、一般的な金融機関の選考とは少し異なります。金融知識や専門的な数式を暗記している必要はなく、問題解決力・論理的思考・柔軟な発想力を見極める内容になっています。

面接の流れ

・応募書類は必ず人が目を通し、1週間程度でフィードバックが届く
・応募者の背景によっては、他ポジションの提案を受けることもある
・過去に応募したことがあっても再挑戦が可能で、経験を積んだ後に合格するケースも多い

一次面接は電話で行われ、その後、最終ステージでは対面での複数回の面接に進みます。

面接で問われる内容

最終面接では、以下のようなテーマが扱われます。
・問題解決
・確率・統計
・任意のプログラミング言語を使ったコーディング
・データ分析
・一般的な関心分野に関する会話

すべての面接は定量的トレーダーが担当し、形式的なクイズではなく「対話」に近い雰囲気です。金融知識は不要で、大学レベル以上の高度な数学は求められません。

求められる人物像

Jane Streetが評価するのは、以下のような資質です。
・論理的で数字に強い
・協働的かつオープンマインド
・間違いを修正しながら学ぶ姿勢
・明快なコミュニケーション
・フィードバックを素直に受け入れる柔軟さ

つまり、知識よりも思考のプロセスを重視する面接だといえます。

対策のポイント

・問題に取り組む際は段階的に考え方を示す
・思考を言語化し、面接官と対話しながら進める
・誤りがあれば素直に訂正する
・「なぜそうなのか」を常に問い直す

公式サイトには模擬インタビュー動画も用意されており、実際の雰囲気を知ることができます。選考準備の際には必ず確認しておくと安心です。

面接で頻出：確率×マーケット思考の基礎【Probability & Markets対策】

Jane Streetのトレーディング面接では、金融知識の暗記ではなく、不確実性をどうモデル化し、意思決定に落とすかが評価されます。以下の基礎概念を、自分の言葉で即説明できる状態にしておきましょう。

1）Randomness（ランダム性）

・二値（雨が降るか）、離散（サイコロの目）、連続（気温）など“不確実性の型”を区別
・「主観的に未知」である状況も確率で扱う姿勢を持つ
・面接では、不確実性の前提と自分の仮定を冒頭で明示する

2）Counting / Probabilities（数え上げ・確率）

・全事象を丁寧に分解し、等確率でない和事象に注意（2個のサイコロの和は7が最頻）
・和事象と余事象を使い分ける
・基本関係を自然言語で言えるように：
　・P[A or B] = P[A] + P[B] − P[A and B]
　・P[not A] = 1 − P[A]

3）Independence（独立性）

・独立なら同時確率は積で表せる：P[A and B] = P[A]×P[B]
・with/without replacement（引き直しの有無）で独立性が変わる点を即指摘
・「なぜ独立とみなせる（みなせない）のか」をメカニズムで説明する

4）Random Variables / Expected Value（確率変数・期待値）

・期待値は「結果×確率」の総和で素早く見積もる
・線形性：E[X+Y] = E[X] + E[Y]（独立でなくても成立）
・独立なら E[XY] = E[X]E[Y]
・インジケータ関数の発想（起きたら1、起きなければ0）で確率＝期待値として扱う

5）Confidence Intervals（信頼区間）

・“あり得る範囲”を数字で提示し、過信を避ける
・桁感の妥当性チェック（オーダー・オブ・マグニチュード）を口頭で行う

6）Conditional Probability（条件付き確率）

・新情報で確率を更新する（ベイズ的発想）
・条件により分布と期待値が変わることを言語化する
・例：サイコロの目が4以上という条件下の期待値は5

7）Making Markets（マーケットメイク）

・用語の正確な運用：bid/offer、size、hit（売り当て）/lift（買い当て）、fill（約定）
・原則：期待値より安く買い、高く売る。期待値、約定確率、下方リスク（資本制約）のトレードオフで価格帯を決める
・例：「3 at 4, 10 up」のようにレンジとサイズで提示

8）Adverse Selection（逆選択）

・自分の注文がヒットされた事後情報を反映し、推定値を更新する
・複雑な値付けほど逆選択リスクが高まるため、「約定した条件下の期待値」で妥当性を再評価

9）Problem Solving Tools（解法の道具）

・再帰（recursion）で過程を短く表現する
・エッジケース（0、1、無限、負値）で解の健全性を検証する
・小規模ケースから一般化して考える

直前トレーニング（声に出して30秒で）

・条件付きで分布と期待値がどう変わるか
・独立／非独立の切り分けと根拠
・期待値・範囲（信頼区間）の桁感チェック
・マーケットメイク時の「期待値×約定確率×リスク許容」の説明
・約定後に見立てを更新するプロセス

ミニ演習（口頭で解ける粒度）

・2個のサイコロの和が10になる確率
・サイコロの目が素数という条件下で、3以下である確率
・トランプから1枚引いて戻し、再度引くとき、2回連続クラブの確率
・「d6の結果×100万」を買い手として入札するならどの価格帯でマーケットを作るか（期待値、損失の最大幅、約定確率のバランスを説明）

まとめ：Jane Street内定のために

Jane Street香港インターンは、ヘッジファンド就職を本気で目指す人にとって最重要の登竜門です。競争力のある待遇や手厚い教育制度が整っているだけでなく、本選考や将来のグローバルキャリアへ直結するチャンスが用意されています。

一方で、世界中からトップ人材が応募するため倍率は非常に高く、独学で突破するのは現実的に難しいのも事実です。数理的思考力や確率・統計の理解、さらに面接での「対話力」まで徹底的に準備する必要があります。

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TJプロフィール

TJ：住友商事株式会社（主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事（NY）における研修生として選抜（最年少）住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜）シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学（ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻）。シカゴ大学日本人会（The University of Chicago Japanese Association）ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行（その後毎年恒例となる）。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務（メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達（IPO含む）サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。）経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。
株式会社エイチ・アイ・エス 澤田 秀雄会長等起業家の方々よりの事業立上指南を頂く）シカゴ大学ビジネススクール卒業生会 プレジデント（2006-2010）ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル／FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。