【ボスキャリ2025】ヘッジファンド、フォートレスインベストメント徹底解説｜不動産投資ファンド内定戦略

こんにちは、アルファカレッジ代表のTJです！

毎年秋に開催されるボストンキャリアフォーラム（ボスキャリ）は、外資系投資銀行やコンサルティングファームだけでなく、ヘッジファンドやアセットマネジメント会社に挑戦できる貴重な場です。その中でも注目されているのが、世界的投資会社フォートレス（Fortress Investment Group）の参加です。今回は、フォートレスとはどのような会社なのか、なぜボスキャリで注目されるのか、そして内定を勝ち取るための準備について解説します。

フォートレスとは？世界的オルタナティブ投資会社の正体

フォートレス・インベストメント・グループは1998年に設立され、ニューヨークに本社を構えるオルタナティブ投資のリーディング企業です。

・運用資産は数兆円規模にのぼり、プライベートエクイティ、不動産、クレジット、ヘッジファンド戦略を幅広く展開
・ソフトバンク・ビジョン・ファンド傘下となった時期を経て、現在は独立した形で世界中に拠点を展開
・長期的な資産運用に加え、市場環境に応じた柔軟な投資戦略が強み

「単なるヘッジファンド」ではなく、総合的な投資プラットフォームとして存在感を持っている点が特徴です。

フォートレス ボスキャリ求人・インターン募集ポジション情報【2025最新版】

フォートレス・インベストメント・グループは、ボストンキャリアフォーラムを通じて日本拠点の採用を行っています。主な募集ポジションは以下の通りです。

① Real Estate Private Equity Analyst（新卒・経験者応募可）

締切
2025年11月1日

職務内容
・不動産関連の企業、資産、債務の買収・運営に関わる分析サポート
・投資機会の分析、事業計画の検討、DCFなどの投資モデル作成
・ローン契約や取引ドキュメントのレビュー
・投資・運用に関する社内メモ作成
・四半期・月次レポートや経営層向けプレゼン資料の作成

応募資格
・学士号（金融・不動産・会計・経済学分野が望ましい）
・0〜2年の職務経験
・Excel/PowerPointを中心とした高度な分析スキル
・日本語・英語ともに流暢であること
・論理的思考力、独立して働ける自走力、長時間勤務への対応力

選考プロセス
・応募書類提出（英語での自己紹介・志望動機回答必須）
・面接（日本不動産チームによる）

② Real Estate Private Equity Summer Intern（サマーインターン）

締切
2025年11月1日

実施期間
2026年7月〜8月（2カ月程度、日程は調整可）

プログラム内容
・買収・アセットマネジメント・ポートフォリオマネジメント業務のサポート
・投資案件の分析、キャッシュフローモデルの作成、リサーチ業務
・シニアマネジメント直下での実務経験

応募資格
・学士・修士・MBA・法務博士など幅広い学位に応募可能
・金融専攻が望ましい
・日本語・英語ともにネイティブレベル
・強い分析力とコミュニケーション能力

選考プロセス
・応募書類提出（英語での自己紹介・志望動機回答必須）
・面接（日本不動産チームによる）

不動産投資ファンドに内定するための必須スキルと対策

フォートレスのような不動産投資ファンドは、外資系投資銀行やコンサルティングファームと比べても採用枠が限られており、非常に競争率が高い分野です。内定を得るためには、以下の準備が欠かせません。

1. ファイナンス基礎力を徹底的に固める
・DCFやNPVといった評価手法
・不動産キャッシュフローモデルの構造
・会計・税務の基本（特に不動産特有の処理）

2. 不動産市場への理解を深める
・ホテル、住宅、商業施設、物流施設など各アセットクラスの特性
・金利や為替といったマクロ環境と不動産価格の関係
・日本特有の不動産規制や市場慣行

3. 英語・日本語での発信力
・投資アイデアや市場分析を短時間で整理し、説得力ある形で伝える力
・英語面接やレポート作成でのプロフェッショナルな表現力

4. ケース面接・投資課題への対応力
・「このホテルを買収すべきか？」「この不動産会社のバリューアップ戦略は？」といった実務的ケースを問われる可能性が高い
・投資判断における論点整理、リスク評価、数字の裏付けが必須

5. 一貫したキャリアストーリー
・なぜ投資銀行やコンサルではなく不動産投資ファンドなのか
・なぜフォートレスを志望するのか
・将来的にどのような投資家になりたいのか

これらを早い段階から準備しておくことで、数少ないチャンスをつかむ可能性が高まります。

日本の不動産市況と、ヘッジファンドが投資を強化する理由

日本の不動産市場は、ここ数年世界中の投資家から大きな注目を集めています。その背景にはいくつかの要因があります。

1. 超低金利環境の継続
日銀の金融緩和政策により、長期にわたって超低金利が維持されています。資金調達コストが低いため、不動産投資におけるレバレッジ効果が高まり、投資妙味が増しています。

2. 円安による海外投資家の参入
為替水準の影響で、円建て資産である日本の不動産は海外投資家にとって割安に見えます。特に外資系ファンドにとってはドルやユーロの強さが追い風となり、日本市場への投資が活発化しています。

3. 安定した需要とインフラ
日本は世界有数の経済規模を持ち、ホテル・住宅・物流施設といった分野で安定した需要があります。人口減少が懸念される一方で、都市部の賃貸需要や観光需要は底堅く、特定のアセットクラスでは高い投資リターンが期待されています。

4. 不動産業界の再編機運
老舗企業の経営改革や不採算資産の切り出しが進んでおり、ファンドにとって投資機会が拡大。ホテルや百貨店、不動産開発会社の再編案件に外資ファンドが積極的に関与しています。

こうした環境から、フォートレスをはじめとするヘッジファンドやプライベートエクイティは、日本の不動産市場を成長分野と位置づけ、積極的に資金を投じています。単なる賃貸収益だけでなく、バリューアップや事業再生を通じたリターン獲得が可能である点も、投資家を惹きつける大きな理由です。

ボスキャリでフォートレス内定を勝ち取るための徹底準備

フォートレスをはじめとする不動産投資ファンドやヘッジファンドで内定を得るには、早期の徹底準備が欠かせません。

・英語力：英語面接は必須。ネイティブ水準での議論やプレゼンを想定して練習を重ねる
・金融リテラシー：ファイナンス理論、マクロ経済、株式・債券市場の基礎を体系的に理解する
・不動産への圧倒的な関心：ホテル、住宅、商業施設、物流施設といった多様なアセットに対する知識や興味を持ち、不動産ビジネスのトレンドに日常的にアンテナを張ることが重要
・ケース対策：投資アイデアや市場分析を論理的に構築し、短時間で説明できる訓練が必要
・ストーリー構築：なぜヘッジファンドなのか、なぜフォートレスなのかを一貫して語れるようにする

成功する学生の共通点は、単なる知識ではなく「投資家としての視点」を持ち、加えて「不動産市場を深く理解しようとする姿勢」があることです。

まとめ：フォートレスでキャリアを切り拓くには？今すぐ準備を

フォートレスは世界的なオルタナティブ投資会社であり、ボスキャリでの挑戦はキャリアを大きく変える可能性を秘めています。特に通常のヘッジファンドとは異なり、不動産投資を中心とした事業を展開しているため、金融知識に加えて不動産市場への深い理解と関心が求められます。

採用の難易度は非常に高く、独学での突破は現実的に厳しいのが実情です。投資家としての視点を磨き、不動産案件に対しても説得力のある分析を提示できる準備が欠かせません。

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TJプロフィール

TJ：住友商事株式会社（主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事（NY）における研修生として選抜（最年少）住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜）シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学（ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻）。シカゴ大学日本人会（The University of Chicago Japanese Association）ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行（その後毎年恒例となる）。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務（メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達（IPO含む）サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。）経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。
株式会社エイチ・アイ・エス 澤田 秀雄会長等起業家の方々よりの事業立上指南を頂く）シカゴ大学ビジネススクール卒業生会 プレジデント（2006-2010）ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル／FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。